昨日JPNICの第16回オープンポリシーミーティングに行って参りました。
これはフリーランスの立場ではなく、受託している業務としての仕事ですので、
自分がどう考えているかとか、どのポリシー案に賛成票を投じたかは守秘義務により
書けないのですが、それとは別に非常に面白いものを見た気がするので報告します。
何があったかというと、とある研究者の方が提案した技術に関する提案が見事なまでに
火だるまになっていく状況が本当におかしくて…。フルボッコにされてちょっと最後は
気の毒になってしまいましたけど(笑)、全然ヘコたれないんですね。逆に凄いです。
ま、実際提案とは言えない内容だから仕方ないのですが。しかも、日本のインターネット
業界の猛者というか名うての論客ばかりひしめいている場に論戦を仕掛けるなんて…。
そもそも提案の性質からすると、ポリシーを議論する会議に提案すべきものではないし、
プレゼントとしてもマトリックスを外している。しかも傍証が非常に弱く、立脚点が上から
目線なので、ISPや機器メーカー側からコンセンサスが得られるワケもない。真性学者
バカ(誉めてます)という意味では天然記念物級のインパクトがありました。自分、こういう
人大好きです。技術の発想は正しいと思うので、懲りずにまたチャレンジして欲しいです。
でもマッドサイエンティスト(最大級の賛辞です)の下の院生は大変だろうな…(苦笑)。
これ以上書くと個人攻撃になりそうなので(もうなってるか…)、この辺にしておきますが、
議事は全て音声でアップされる筈ですから、機会があれば聴いてみると面白いかもです。
殆どの人には興味の無い内容かもしれませんけど…。あと、自分は病気から復帰して
久し振りにこうした場に参加したのですが、20kg以上痩せているせいか、殆ど誰にも
気付かれなかったですね(笑)。皆さん相変わらず元気そうで何よりです。
大体JPNICは現在IPアドレスのプールを持っていないので、ここで議論している方たちも
実際のアロケーションはAPNICから直接受けているわけで(自分の所属先もそうですが)。
そうした意味では、会社としての立場は本当は別にあったりするけど、個人としての理念
や社団法人であるJPNICはこうあるべきといった問題意識が垣間見えたりして、そうした
スピーカー内の思惑の微妙なズレとかも面白かったりもします。凄い人間的と言うか
結構アナログ感覚なんですよね、ネットの世界って。
もしそうした世界に興味が有れば、JANOGのミーティングに是非一度参加してみると
良いと思います。アツイですよ、色々な意味で。SF大会と同質の空気があるような気が。
もうすぐJANOG24が折良く東京で開催されますけど、残念ながらもう登録は締め切って
ますね…。でも本当の面白さは地方開催の方なので、是非来年1月開催のJANOG25
新潟大会へご参加を!! 自分もそっちには行きたいなぁ。