Stammtisch

昨日、旧友と3人で新宿のドイツ風居酒屋クライネヒュッテで飲んで参りました。

形としては自分の独立祝いと言うことになるのかな? どんなメンツかと言うと、

1991年の夏に、ドイツ学術交流会DAADのドイツ本国における語学研修プログラムの

第一期奨学生としてGoethe Institut イーザーローン校に送り込まれた3名です。

残念ながらイーザーローン校はもう存在しませんが…。

 

当時は三人とも学生だったのですが(正確には自分は大学を卒業し、留学先ウィーン

大学の入学許可待ち)、現在ではそれぞれ立派な社会人となっております。

自分はちょっとアレですけど(笑)。T君は脱サラして公認会計士の資格を取り、

現在は某大手監査法人勤務、もう一人のH君は某大手映像関連メーカーの管理職

として頑張っております。もう一人、我々の暮らしていたドルトムント工科大学の寮に

良く遊びに来ていた某国G省キャリアのA君も出席出来れば、なお良かったのですが、

連絡付かず。ひょっとして今は在外勤務かな? 現役外交官だからな…。

 

さて、そんなこんなで久し振りに再会した訳ですが、不思議なもんですね。

会った瞬間からすぐに気分は当時に戻ってしまいました。授業は午前中で終わり

だったのですが、何せ田舎町で何もなく、午後は本当にやることがないんですね。

多少街をブラブラしたってすぐにやることは尽きます。しょうがないので寮に戻って

夕飯を作り、食べ、食後までひたすらダラダラしているだけ(笑)。何か一生分の

会話をあそこでしたような気がします。

 

自分はプロフィールを見ればお分かりの通り、大学は都庁での公務員生活のあとで

行っていますし、在学中も留学中も、更に大学院でも基本的には働きながら通って

おりましたので、基本的にはいつもみんなより年上であり、同世代意識を持てる

友人と言うのが実は少ないのです。学生らしい学生時代を過ごした事が無かったと

言い換えても良いかも。その意味では、イーザーローンでの2ヶ月は本当に貴重な

時間でしたし、その時間を共有した二人と言うのは得難い仲間なのですね。ドイツ

から戻っても、自分が一時帰国するたびに日本中をT君のゴルフでバカ旅行して

回りましたし。本当に良い思い出ばかりです。こうした仲間と飲む一夜と言うのは

実にかけがえの無い時間でした。

 

しかし、やはりH君は自分がサラリーマンだったのを実感出来ていない模様(笑)。

先日貰った別な友人からのメールでは「前々から無茶なプロフィールだとは思って

いましたが、想像を遥かに凌駕してました。読んでもよくわからないプロフィール

ってすごすぎ(笑)」とか「実はサラリーマンをされていたのに一番驚いた」とか

まぁ周りの眼はやはりそんなところのようです(苦笑)。

 

※ちなみにタイトルの「Stammtisch」とはドイツ語で「いつものメンツによる定例飲み会」

みたいな意味の言葉で、つまり昨晩は久々のStammtischだったワケです。