今日伺ったお話を忘れないうちにメモがてら…。本日はまず製作委員会形式の
資金集めと責任範囲についてハリウッドとの比較を。向こうと比べるとまだ日本は
General partnershipとLimited partnershipの区別がさほど厳密でないとか。
この辺のビジネス感覚で一番大事なのは、「過去価値」と「未来価値」を現在に
引きつけて算定するという作業だ、という言葉が本当に「なるほどなぁ~」と。
その後は日本と中国、香港での映画製作についてご説明頂きました。
森島さんは南極物語で日本で最初の製作委員会形式の映画製作を手掛けられた
訳ですが、本日のお話ではそれ以前に梅屋庄吉という大先達が居たとのことで、
この辺は初めて聞く話ばかりで非常に面白かったです。この方は日活の創立者
なのですが、面白いのは孫文を初めとした国民党政府との繋がりや、現在の
胡錦濤政権での評価と言った話なのですね。ただこの辺は書くとちょっと色々と
マズいので、いつか森島さんが小説を上梓される日を楽しみにしてて下さい。
話のさわりはこちらで。映画化の企画も進むと良いのですが。
それにしても、いつもながら貴重な資料の山を見せて頂いて、ホントにこれ自分が
見ちゃって良いんですかね状態です。今日も自分の敬愛する故金城哲夫さんの
貴重な資料を個人的に貸して頂きまして…。今度倉庫の整理の際には是非
お手伝いさせて頂きますんで…(笑)。来週はとりあえずの打ち上げです。
夏以降はお忙しくて時間が取れないとのことですが、何とかこの場を形を
変えてでも続けて頂けたらなぁと思っております。
最後に、本日頂いて非常に感動した言葉を。
「日本のクリエイティブと言われている業界で一番いけないのは、常に
若い人たちの熱意を使い捨てにする形で安易に商売してきたところだ。
そのため、一部の恵まれた人たちを除いて、才能も技量も経験もある
人たちが普通に暮らすのも難しい状況にある。自分はもう先がそんなに
ないから無理だけど、あなた方は是非この状況を改善して行って欲しい!」
多少言葉を補いましたが、文意は外してない筈です。肝に銘じます。
しかしまたバカでっかいモノを我々は託されたもんだ(笑)。
ここで業務連絡。中丸シオンの「Love Songに添えて」の件、森島さん覚えてました。
ヘンなとこに縁が転がっているモノなので、悪さは出来ませんな。世界は狭い!
帰りに竜の子プロ社長の成嶋さんをお見かけしましたが、お忙しそうだったので
お声掛けはせず。ま、以前名刺交換してちょっと世間話しただけなので。そう言えば
今日は日本動画協会理事長交代のセレモニーがあったとかで、スタジオぴえろの
布川社長も見えていたらしいです。
と言うことで、帰りに見つけた「ストップ!! ひばりくん!」のコンプリート・エディション
の一巻を読みながら帰宅。カラー原稿完全再現じゃん、これ…。しかも未収録原稿
完全収録ってことはあの幻の数話が遂に読めるってことではないですか!
あれ確か1983年だから26年ぶりか…。うわ、早く二巻出ないかな…。