オトメン、始まりましたね! こちらの感想は後で書くとして、今日の分は本日より
公開開始した細田守監督の新作「サマーウォーズ」です。早速観て来ましたよ。
ホントは都内で観ようと思って上映館をチェックしたら軒並み全部の回が完売で、
頼みの綱のMOVIXさいたまですら売り切れてる…。映画の日で夏休みの土曜
という条件を差し引いても凄い人気ですよね。これ結構初動行くんじゃないですか?
で、しょうがないからシネプレックス若葉で観ました。どこだそれ?ですよね。
結構うちの近くなんですけど(鶴ヶ島市と坂戸市の境目)、初めて行きました。
角川製作ワーナー配給だからシネプレックスやMOVIXが中心になるんですね。
ユナイテッドシネマズだと目の前で良かったのですが。上は初日特典で貰った
ポストカードです。
さて、感想です。初めに断っておきますが、毒吐きますよ(笑)。自分はひねくれ者
ですのでね。映画の出来は良かったですよ。多分大ヒットするでしょう。夏休み
ムービーなのでこれで良いのかもしれませんが、自分には健全過ぎたというか
王道過ぎて何だかな…です。まるでジブリの映画を観ているようです。日テレ製作
だからなワケもないでしょうし、細田監督はあれだけジブリで痛い目を見たのに
やはり作風としてはこうなっちゃうんですかね。でも宮崎監督の最近のシャシンより
ずっとマシですけどね。キチンと丁寧に作ってある話で破綻も特に見られません。
恐らくこの作品は日本市場だけではなく、世界で売ることを考えて作られているので、
きっと海外でも高い評判を得ることでしょう。点数付けたら80点くらいかな…?
ただーし、自分はやはりどうにも釈然としません。どこも問題はなさそうなのに、
腑に落ちないので自分はどこが気に入らないのか暫く考えちゃいましたよ。
細田監督のカラーはかなり良く出てますよね。演出手法もカメラワークも頻出する
小道具類もあちこちニヤっとさせられます。でもなぁ…。
と言うワケで、あれこれ考えた末、気になる点を挙げてみましょうか。
-
- 登場人物に深みがなく、類型的。ジブリ作品同様に良い人しか出て来ない。
- WEBやネットワークに関する考え方が古臭い。今更「トロン」や「ウォーゲーム」
- ヒロインが単なるアホの子で魅力に欠ける。ちなみに、何か喋り方が聞き慣れた
- 主役の神木君の演技がイマイチ。
- 話が予定調和的過ぎて先が読める。
- そろそろ何でもかんでも貞本キャラじゃなくても良いんじゃないの?
- 途中で3DCGに飽きちゃう。
- 何で「武田」はそのままなのに「真田」じゃダメなの?
- ペンダゴンを悪者にしたのは中東やヨーロッパ対策?
- キーボードをどのように叩いたらあのような…はまぁ良くある話なので置いといて、
- 暗算で解けるようなパスワード形態で「高いセキュリティー」ってどうよ?
- と言うかそもそもクイズみたいな平文の数字から復号出来る秘密鍵って…。
- そんなところに核ミサイルの発射権限や人工衛星の軌道プログラム、ライフライン
かと思った(笑)。現実のVRの方が進んでいると思います。
ウザさだと思ったら「スピカ」のあすみを演じた桜庭ななみさんでした。
携帯やポータブルゲームでは流石に無理なんじゃないかな…。
全般がリンクしているワケなかろう…。しかもそんなところで実証実験はやらんて。
すみません、スコア修正します(苦笑)。こりゃ70点くらいが適正かな…。
要は細田監督作品だから期待が大き過ぎただけかもしれません。
ディテールの積み上げが足りないから全体に現実感が無くなっちゃうんだな。
特に自分の職業柄どうしても気になる点が多々あり、やはり両手を挙げて賞賛と
言う訳にはいかないと言うことです。でも普通に観る分には問題ないでしょう!
お勧めは充分出来ますよ。あー自分の中で評価が定まってようやくスッキリした。
さて寝よう…。