「WHAT A WONDERFUL LIFE!」

先週からの続きと言うわけでもないのですが、ここのところお芝居関係の方とご縁が

色々ありまして、先日はとある女優さんと、今一緒に取り組んでいる曲のリハーサルを

新宿ピットインスタジオで行いました。形態はシンプルに自分が伴奏してソロで歌って

頂くというモノですが、節回しや表現を一緒に作っていく作業はとても楽しく、自分と

しても非常に得る部分の多いリハでした。歌詞の表現方法の引き出しが凄い豊富

なんですよね。流石だなぁと。

 

リハと前後して、歌詞の変更部分を相談しながら色々お話をさせて頂きましたが、

興味深いお話を色々と聞かせて頂き、実に有意義な打ち合わせとなりました。

何とか良いモノを作りたいですね。帰りにはうちの家族にまでお土産を頂いてしまい、

誠に恐縮した次第。半分お世辞かもしれませんが(笑)、自分の伴奏のお陰で

気持ち良く歌えましたと言って頂けるのはやはりプレイヤー冥利に尽きますね。

こちらもアレだけ気持ちよく歌って頂けると伴奏にも気合いが入りますよ!

 

その打ち合わせ時に、最近観た映画の話で色々盛り上がったのですが、自分は

今年に入ってからは仕事が何かと忙しく、最近観たのは何故か旧作ばかりだったり

して…。TSUTAYAがBDレンタルを値下げしたので、最近はもっぱらソレですね。

これに慣れるとDVDには戻れません…。一応簡単に感想書いときます。

 

◆「ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛」

劇場で見損ねて、更には一回レンタルしたにもかかわらず時間が無くてそのまま

返したりして(苦笑)、ようやく観ることが出来ました。予想よりずっと良かったですね。

原作のイメージを全く崩さずに、実写ならではの世界観の掘り下げもあり、これは

ひょっとして一作目より良く出来てるんじゃないですかね。興行成績も確かそんな

悪くなかったですよね? しかしこうして映像化してみると、ナルニアの世界観って、

C.S.ルイスがオックスフォードでの同僚だったJ.R.RトールキンのLotRと本当に

共通してますよね。第二次世界大戦の影響もあるでしょうが、やはりお互いの影響が

当時はまだ強かったのだろうなぁと改めて感じました。

 

◆「アメリ」

すみません、何故か今頃初見です(笑)。だって、当時はオサレ映画の筆頭として色々

もてはやされていたので、いつもの天の邪鬼気質が邪魔をして今まで観る気が起き

なくって…(苦笑)。あと自分フランス語が判らないので、どうもフランス映画は敬遠

しちゃうんですよね。だから自分の観る映画はどうしても日、英、独に偏ります。

うん、面白かったです。去年この映画の美術を担当したMichael Sowaの展覧会を

観に行ったので、画面のあちこちに見たことのあるものが有って、それもとても楽しくて。

 

◆「Heidi」

1970年にオーストリアで制作されたドイツ語実写版「ハイジ」です。当然、高畑勲

演出のズイヨー版より前の作品と言うことになります。時間は90分弱と短い上に、

時代設定が現代(70年当時のですが)になっていたり、と色々新鮮でした。

え? クララそこで立っちゃうの?!とか(笑)、ペーターのおばあさんはどこに?

とかフランクフルト空港にゼーゼマンさんを迎えに行くハイジとか(爆)。しかしあの

字幕には閉口です。原語の情報量の1/3も無いですね。吹替も嫌に説明的だし、

そこはもうちょっと何とかならんかったのか、と。

 

おっと、早く本題に行かなくては(笑)。5日金曜日に東京セレソンデラックスの公演

「WHAT A WONDERFUL LIFE!」を観て参りましたよ。今年は10周年で色々と

面白いことをやってくれるみたいですが、まず第一弾として、若手主体(と言って

良いのかな?)の番外公演ということらしいです。我らが万田さんに席を取って

頂いたので、例によって真ん中のとても良い席でした。始まった時は正直なところ

どうかなぁと思っていたのですが、終わってみたら完全に引き込まれてしまいまして、

大感動してしまいました…疑ってすみませんでした、状態ですね。座長宅間さんが

出ないというのは異例中の異例なのですが、これはこれでアリかもしれない…。

というかやはりホンと演出の力が凄いのですね。感服致しました。

 

出演者も今回は人数が多くて、しかも割と一人一人に見せ場が有って、という感じの

作りなのですが、座員の二人+万田さん、常連の俳優さん達、新しく参加された方々

全てのバランスが良く取れていて、パワーがとても漲っていてと、これで3,500円で

本当に大丈夫?と心配したくらいです(苦笑)。チケット代安過ぎる!!! 連日満員

御礼状態だったのも判りますね。昨日が楽日でしたが、行けなかった方はこれは

ちょっと残念でしたね。7月の本公演は新作ですので、絶対行った方が良いですよ。

 

さて、肝心の万田さんはと言うと、3幕で組長の役を演じられたのですが、あれメッチャ

オイシイ役と言うか、一番インパクト強かったんじゃないですかね? ああ言う悪者の

役をやらせたら天下一品です。実際の本人はあれだけ気の回るナイスガイ(死語)

なのにね(笑)。今回、ようやく11/1に参加して頂いたライブの演奏を収録したDVDと

画像を収録したCD-ROMをお渡し出来たので、良かった良かった。差し入れも大した

モノじゃなくてすみません…。ホントはお花を出したいとこなんですけどね…。

 

と言うワケで、長くなりましたがまた次回!!